2023.08.14(月)

こども達と考えた建物がとうとう…完成です!

ついに山王こどもセンター・おとなセンターの建物が完成しました。2023年6月末に基本的な工事を終え、ワークショップでこども達と一緒に仕上げていきました。ワークショップには、近畿大学建築学科寺川政司先生をはじめ学生の皆さんや株式会社LeTechの皆さん、また職人さん達と格子や縁側のベンチ、リアカーのペイント、各部屋の看板作りを行ってきました。寺川先生と学生のみなさんが、毎日のように通い詰めて完成に向けて作業をしてください、こども達はその作業の様子をみて、一緒に手伝ったり眺めたりしていました。

こども達の中にこのワークショップがどんな風に残っていくんだろうか、いつか彼らがおとなになった時、「ぼくは、わたしは、ここ作ったんやで」と次の世代のこども達に話す時もあるのかなと思うとうれしくなります。

看板ワークショップ☆こども達デザインの看板です!

「先生!よろしくお願いします!」

格子ワークショップ

大変な作業でした!素敵な格子ができましたよ~☆

縁側ベンチワークショップ

ベンチの脚は以前の建物の梁を使っています。

リアカー「きもち号」めちゃかっこいい!

塗装ワークショップ

「素質あるよ!10年後迎えに行くで」と才能発揮☆

新しい建物になりましたが、こども達が縁側から外に飛び出して遊ぶ風景やおとな達があたたかく見守る風景は変わりません。

応援してくださった皆さま、ありがとうございました。皆さまの応援と共に完成した建物は、とても素敵な建物になりました。こども達は、走りまわったり時にゆっくりと本を読んで過ごしたりと豊かな毎日を過ごしています。

これから先もこの場所を守っていくために、こども達がそしておとな達も心豊かに育っていくために、継続的にお力を貸していただけると幸いです。

毎日の生活を大事にしながら、新しいことにも挑戦していきたいと思います。

皆さま、お近くに来られましたら是非、お立ちよりくださいませ。

山王こどもセンター 施設長 田村幸恵

2023.05.20(土)

完成に向けて。

皆様、日差しが暑くなってきましたね。

1月9日の起工式から5か月あっという間でした。

建物の様子や活動の様子をご報告します。

1月から建物工事がはじまり、少しづつ形になり、こども達と現場の見学に行きました。設計士の松富さんに説明していただきながら、どんな風に過ごせるかなと想像を膨らませています。

屋上に上がると・・・

日当たりが良くて、開放感があります!

建物の一部を自分たちで作ろう!ということで、近畿大学建築学部寺川ゼミの学生さんとワークショップをはじめています。

3月24日(金)第1回目のワークショップは、「ランドセルかけ」を考えました。材料はセンターにあるおもちゃです。

木琴、ジョーロ、ブロック、将棋盤、ミニカーなどを使ってこども達の自由なアイデアが飛び交いました。こども達のアイデアは、学生のみなさんが持ち帰って、実際に使用できるか試してくれるそうです。さて、自分のアイデアが採用されるのかこども達はドキドキです☆


    
 

 

そして、次の日の25日(土)こどもセンターの建物の柱をベンチの足に使います。同じさ長さにカットして機械や手作業で磨きました☆彡

ふらりとやってきたセンターOB。センターに来たら何かお願いされるのは、昔と変わらず(笑)「すぐ、帰る。」と言いながらも最後まで磨きを手伝ってくれました。磨いていると、木材のいい香りがして、センターで過ごした日々を思い出します^^



4月15日(土)は、お泊り会の2日目。昼から寺川ゼミの皆さんと椅子をデザインするワークをしました。芸術的なこども達の個性豊かなデザインに感銘を受けて、写真を撮り忘れてしまいました!持って帰れると期待していたKくん!ごめんね!センターで使います!

 

最後に、クラウドファンディングにて「山王こどもセンターを一緒に作ろう!名付け親になれます!」ギフトに応援してくださった3名の方に「地域サロン」「ゆっくり部屋」「リアカー」の名前を決めていただきました。看板のデザインをこども達が考え、総合不動産事業を展開する株式会社 LeTech(リテック)の設計部門のみなさんが、形にしてくださることになりました!そして、5月19日に「看板・サインの歴史を学ぶ勉強会」も開催していただきました!

 

皆様のお力添えで、こども達に豊かな経験が一緒にできることに感謝申し上げます。

 

山王こどもセンター 施設長 田村幸恵

2023.01.12(木)

2023年1月9日(月)起工式のご報告です。

山王こどもセンター・おとなセンターの起工式を19日(月)に行いました。

起工式の司式は、日本福音ルーテル教会 喜望の家の秋山仁牧師に奏楽は生田武志さんにお願いしました。

 

讃美歌「いつくしみふかき」を歌い、秋山牧師に続き、お祈りをしました。

私たちもこども達も初めての起工式で、とても緊張していましたが、ご参列してくださった皆様に温かく見守られ、無事に着工できることを喜び、工事の安全と順調な進捗を祈願することができました。

 

小野理事長あいさつでは、「今日の天気とかけまして、背中に貼る湿布とときます!その心は!」「はれてよかったでしょう!」と理事長のなぞかけで緊張していた心も和み、最後にこども達がでっかい夢を皆さんの前で歌うのですが・・・

 

あれ?緊張してる?練習の時はもっとおっきな声で歌ってたよ!とセンターっ子の内弁慶で締めくくることとなりました💦

 

式が終わってから「おはようとおひさまにこえかける~♪」「でっかいゆめを~♪」と大きな声で歌うこども達でした。

 

ようやく工事着工となります。6月末に完成予定となっております。工事の状況も随時、ご報告させていただきたいと思います。

 

完成に向けてこども達と一緒に素敵な建物にしていきたいと思っています。

皆様の応援にいつも感謝しています。

これからもどうぞ、見守っていただけるとうれしいです。

山王こどもセンター施設長 田村幸恵

2022.10.17(月)

皆様にご報告です。

皆様にご報告です。

 

山王こどもセンターの創始者エリザベス・ストロームさんがドイツ時間105()午後5時、日本時間106()午前0時に御召天されました。今、私の手元には「エリザベート・ストロームさん 100歳の誕生日おめでとう!202222日」があります。これは、ストロームさんの100歳 祝賀記念冊子の日本語版です。そして、ストロームさんが記された「わたしの年表」も。

202112月、現在ドイツにお住いでストロームさんと長年つながりのあるフーヴェ久栄さんより、ストロームさんが100歳になられるという知らせを頂いたので、お祝いのメッセージを関係者の皆様にお願いし、お贈り致しました。それからフーヴェさんを通してストロームさんの様子をメッセージや写真でお知らせいただき、お元気で過ごされていることをとても嬉しく感じていました。

1月には朝日新聞に「釜ヶ崎 優しさの種まいたあの人へ」というタイトルで、100歳のお祝いの記事が掲載され、改めて山王こどもセンターの原点を振り返ることができました。

ストロームさんが山王の地で家を借りたこと、不本意ながら(10人きょうだいの長女のため、ずっとこどもの世話をしていたストロームさんは、こどもの世話は…「神様もっとましなことを思いつかなかったのですか?」と記されています。)幼児を預かることになったこと、地域のニーズとしてこども達が集まってきたこと、ストロームさんが帰国されてから前島麻美さんをはじめ、職員の皆さん、OBOG、保護者の方々がこどもセンターを守り引き継いできたこと、ボランティア、地域、支援者の皆さんが活動を応援してくださったこと、すべてのことが巡り合わさり現在に至ります。

 

ストロームさんの蒔かれた種は、大きく育ち、そしてみんなの止まり木として存在し続けています。
ストロームさんの優しく強い生き方に尊敬し、感謝の気持ちと安らかな眠りを心よりお祈り申し上げます。

 

ストロームさん、どうぞこれからも見守ってください。

 

                                  20221017

                                  山王こどもセンター
                                  施設長 田村幸恵


お祝いの記念誌を手にするストロームさん

ヤクルトを飲みながら記念誌を読むストロームさん

2022.07.31(日)

解体工事が終了しました!

解体工事が終わったとのことで、こども達と様子を見に行きました。

すっかり更地になった場所に「なんか、さみしいな~」という声も。

これからは、建物が建っていく様子をお伝えしますね!

こどもセンター側


おとなセンター側

2022.07.14(木)

こども達からの連絡と現在の工事の様子

「山王こどもセンターとおとなセンターは引っ越ししています。
引っ越し先は『山王2丁目8-4』山王保育所の近くです。
ここには来年の7月にもどってきます。
アルミ缶はここで集めています。
よろしくお願いします。
何かあれば、電話ください。
06-6633-8415です。

おとなセンター側からの解体となっています。

 

こどもセンターはまだ、足場を組んでいる状態のままです。

2022.07.01(金)

本日より解体工事がはじまりました。

630日(木)今の建物で過ごす最後の日となりました。

何もない保育室は、声がとても響いて、その響く声を楽しんでいました。

いつも応援してくださってる方が来られ、「何か書きますか?」と一番に声をかけてくれたかずき。書くものがないので自分のふでばこからマジックを出してくれました。

「ほんとに最後なの?」と涙を流す子もいました。いつも見守ってくれていた建物やもんね。淋しいね。ありがとうやね。最後にお礼を言い、夜は仮住まいで過ごしました。

今日は足場が組まれ、いよいよ解体となります。
今まで私たちを守ってくれてありがとうございます!

2022.06.28(火)

センター開放!

2022626()13時よりセンター開放DAYを開催しました!

一番乗りは、なんと!千葉から来てくれた1年間ボランティアのなべっちです!

思い出話をしていると、「お~久しぶり!」と続々OBOGやボランティア、元職員、関係者のみなさんがのぞきに来てくれました!最年長は、吉澤のおっちゃんです!

当時、中学生たちと「やればできるぞ工務店」として2階の部屋の床の板張りをしたことやおっちゃんの家にあった板を使ってスマートボールを作ったこと、今も残ってるんやなぁ~と語ってくれました。

さて、1階の保育室ではリーターキャンプのように過ごそう!ということでおとなが全力で遊びました。

しっぽとりも迫力満点。

室内天下。でかでかボールは釘に当たって破裂するというアクシデント発生!

そして、イケメン公園でのおうじんを終え、夕食会を開きました。

思い出を語り合い、こども達が床に絵を描いて、ゆるい豊かな時間を過ごすことができました。急な開催に足を運んでくれたみなさん、ありがとう!来れなかった人もまた、集まりましょう!

 

解体まであと3日!こども達は、ぎりぎりまでセンターで過ごしています。

覗きに来れる方、待ってまーす!

ありがとうの言葉やごめんねの言葉、たのしかったことなど建物への感謝の気持ちがたくさん書いてありました。全部アップしたい!全部、見てほしい!見に来てください!

 

2022.06.20(月)

クラウドファンディング6月20日(月)10:00から開始しました!!

「西成で100年ゆるがない場所を目指して山王こどもセンター建て替えへ」

 

URLhttps://readyfor.jp/projects/sannoh-k-c

 

山王こどもセンターは西成区山王で1964年からこども達を中心に「誰でも来られる居場所」として活動を続けています。建物は築80年以上と年をとりました。これまでも、様々な方に支援していただきながら補修を繰り返してきましたが、建物全体は限界を迎えています。

こどもセンターの活動を山王の地で続けるために、訪れる人の安全を守るために、建て替えを決意しました!

 

目標金額は500万円、620日(月)10時 〜 85日(金)23:00まで支援の募集を行います。

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《詳細はこちら》

URLhttps://readyfor.jp/projects/sannoh-k-c

公開日:620日(月)10時 〜85日(金)23

目標金額:500万円

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クラウドファンディングとはインターネット上で行う資金調達の仕組みです。

インターネットを通じてたくさんの人々に資金提供を呼びかけ、目標額に100%まで到達した場合のみ、皆さんの応援が私たちに届く仕組みになっています。(All-or-Nothing方式)

 

★お知らせ★

解体工事の日程が決定しました。

202271()

 

★報告★

618()お泊り会をしました。夕食は、カレー。それから、お風呂は日の出湯へ。
風呂屋ルールをみんなで出し合い共有しました。

リニューアルされた日の出湯は、駄菓子という誘惑が!!??(お風呂屋さんの中に駄菓子屋さんがあるのです。)帰ったらおかしパーティーが待っているので、今回、駄菓子の購入はお預けです…

こども達が、各々好きな時間を過ごしている中、サプライズが!!

おとねの誕生日をお祝いしました!いろんな種類のケーキにろうそくは9本…9歳おめでとう☆彡

そして、そして、毎度興奮冷めやらぬこども達は、なかなか寝ません。

10時消灯から2時間後…やっと全員眠れたようです。

初めてのお泊りをした まさねは「ママがいないとさみしい」と涙をこらえていたけれど、「おねえちゃんが一緒にいてあげる」と寄り添ってくれた おとねのおかげでニコニコ笑顔になりました。それから布団にもぐって夢の中へ☆彡

 

朝ご飯は、ごはんに味噌汁そして、おとはの特製のスクランブルエッグめちゃんこおいしい!一人でてきぱき作っている姿にたむっち感動しました!

 

2022.06.15(水)

建物に思い出いっぱい

たむっちです。山王こどもセンター建て替えに向けて、引っ越し作業や片づけをしながら、こどもセンターに思い出がいっぱい詰まっていることに気づきます。ランドセルをかける板に彫ってある名前や天井の落書き、穴の開いた扉に、最近書かれたであろう…でっかい字で名前が書いてありました。写真にとっておこう。何年か先に「ここに名前書いたやろ。」と見せてあげたい。

  

2階の部屋の昔ながらの扉も保育室の建付けの悪い押入れの扉もその時は「開けられへん!」だの「閉められへん!」だの面倒だな~と思っていたものすべてに愛着があることに気付きます。そしたら、あれやこれやと残しておきたいものが増えていきます。

ある人は、「残しておきたい物というよりこの空間に想いがあるかな」と話してくれました。

 

ある人は、はるばる鳥取から「見納めに来ました!」と足を運んでくれた人もいました。センターには1時間ほどの滞在で、昔話に花を咲かせました。

 

ある人は、ひょっこり現れてセンターの人使いの荒さにも「いいっすよ」と言って夕食会の料理をこども達と一緒に作ってくれました。

 

ある人は、犬の散歩のついでに寄っただけなのに気づけば、エビカツサンドを作り、みんなと一緒に食べていました。

 

まだまだ、「ある人は」エピソードはたくさんあります。

 

解体する日程が、6月末と迫ってきました。

解体する前にこども達のお泊り会や今までこどもセンターで関わった人達が集まる会を開きます。
のぞきに行こうかなと思ったそこのあなた!ぜひ、気軽にお越しください!

 

「センター開放!ラストデイ!」626日(日)13001700

「最後の晩餐」626日(日)17302000

幹事:はる・だいご

※なんだかこどもセンターが、閉鎖するようなタイトルですが()新しく建て替わります。